ついに源氏物語が大ヒット!上巳祓って何?御嶽詣でって何?「光る君へ」9月8日放送、重要トピックの解説を公開:2ページ目
神の斎垣(いがき)を越えるって…藤原惟規は何をするの?
まひろの口添えによって六位蔵人となった藤原惟規(高杉真宙)。まぁ……よかったですね。
※実際には、自分の実力で抜擢されたと考えられます。
これまで演じられて来たとおり、蔵人は天皇陛下の側近なので、激務ですが出世コース。
ぜひ励んで欲しいけど……まぁ、やっぱりマイペースなんでしょうね。そんな惟規が大好きです。
ところで劇中「神の斎垣(いがき)を越えるかも?」という発言がありました。
これは賀茂斎院・選子内親王(せんし/のぶこ)に仕える女房へ夜這いをかけることを意味します。
神垣は 木の丸殿に あらねども
名のりをせねば 人咎めけり
※藤原惟規
次週にこの場面が描かれるような予告があったので、楽しみにしておきましょう。
上巳祓って何?
3月3日と言えば、ひな祭り(桃の節句)。かつては上巳祓(じょうしのはらえ)・上巳節会(~せちえ)などと呼ばれていました。
上巳とは「3月最初にくる巳(み。へび)の日」という意味ですが、魏(ぎ。古代中国王朝)の時代に3月3日と固定されたそうです。日本では大宝元年(701年)から始まったと言います。
劇中では曲水(ごくすい)の宴が雅やかに催され、平安時代の王朝絵巻を堪能させてもらえました。
また上巳祓では、贖物(あがもの)という人形(ひとがた)に心身の穢れを移して水に流す習慣が採り入れられていきます。
現代でも夏越祓(なごしのはらえ。6月30日)や大祓(おおはらえ。大晦日)として体験された方もいるのではないでしょうか。
やがて贖物が流し雛となり、雛祭りへと移り変わったのでした。