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戦国大名と守護大名の違いは?家臣に忠誠心は不要だった!?今さら聞けない戦国時代のキーワード解説

戦国大名と守護大名の違いは?家臣に忠誠心は不要だった!?今さら聞けない戦国時代のキーワード解説:2ページ目

家臣団に忠誠心は不要!?

さらに戦国大名は、幕府からの自立の証として、領国内のみ通用する分国法を定めていました。

室町幕府は全国に適用する法を制定していましたが、戦国大名は幕府の法を否定し、自ら制定した分国法に基づいて領国を支配しようとしたのです。

そしてこの分国法は、家臣に適用されたばかりでなく、大名自身も遵守したのです。権力者による強権的な支配ではなく、各大名は分国法の設置によって法治国家としての統治をめざしたのでした。

ところで、戦国時代における戦国大名と家臣は「御恩」と「奉公」にもとづく主従関係で成り立っていました。

「御恩」というのは、主君が家臣に知行を安堵すること。「奉公」は、その「御恩」に対して合戦で負担する軍役を指します。

しかし戦国時代の主従関係は、江戸時代とは異なり、絶対的な忠誠心が求められていたわけではありません。

主君からの「御恩」に不満があれば、家臣は「奉公」をやめることも可能でした。そのため、主君は家臣から忠誠を神仏に誓う起請文をわざわざ提出させたりもしていました。

こうした点も、いわゆる鎌倉時代や江戸時代の「御恩と奉公」の関係とは大きく違います。

3ページ目 家臣の分類を解説

 

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