江戸吉原の遊女が客に本気を伝える「心中立て」で行われた「切指」その凄まじい方法とは?:3ページ目
どういうこと!?切った「指」は1度に10人の客に渡されることも?
遊女の切られた小指は、その後スズ製の香箱に入れられて、心中立ての相手の客に渡されることになりました。
でも実はこの指、本物とは限りませんでした。以前Japaaanでも取り上げた事がありましたが、箱には米粉で作った「しんこ細工」の偽物の小指が入っていることもよくあったのです。
また実際に指を切った遊女でも、その指が1度に10人くらいの客に渡されることもよくあったのだとか。つまり、本物の指が渡されるのは1人で、あとの9人には偽物が渡されていたということです。
その他の心中立ての方法にも、様々な「偽装工作」がなされていました。
吉原での「粋な遊び方」の中には、このような遊女の「手練手管」を楽しむことも含まれていたのかもしれませんね。