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幕末、ペリー提督が率いる黒船来航の裏側。強姦、発砲、略奪…条約締結の裏で起きた真実

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あまり知られていない琉米修好条約

このボード事件以外にも略奪、強姦など琉球王国におけるペリー艦隊の乗組員の暴虐行為は枚挙にいとまがありません。こうした事があった約1か月後の7月8日、教科書に載っている通り、ペリー提督は浦賀に来航したのです。ちなみにペリー艦隊の乗組員は、横須賀でも同様に若い娘に対して強姦事件を起こしています。

ペリー提督は幕府に大統領の親書を手渡したあと、1年後にまた来航すると言って、帰国することなくまた琉球に寄港し、約7か月間をその地で過ごします。

その間琉球は同様の脅威に脅かされ続けました。1854年2月13日に琉球を出港したペリー艦隊は3月に神奈川で日米和親条約を調印したのち、帰りにまた那覇に寄港。7月11日に琉球王国とも琉米修好条約を締結し、ようやく目的を遂げ帰って行ったのです。

日本人としては知って気持ちの良い内容ではありませんが、教科書に載らないペリー艦隊の裏側を知る事で、当時世界の中での日本の位置づけを知る事ができ、よりリアルな視点で幕末史を見ることができるのではないでしょうか。

参考文献
比嘉春潮「沖縄の歴史六五ペリイ提督の来航」、『比嘉春潮全集第一巻歴史篇1』所収

 

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