戦って戦って戦い抜き、そして散る…幕末、新選組 鬼の副長・土方歳三の魅力4選:2ページ目
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魅力③隊士に慕われた魅力
近藤勇亡き後、土方は北を目指し隊士とともに北海道の函館まで戦い抜きます。函館五稜郭での野戦を戦っていた頃の土方は、隊士に母のような慈愛をもって接していたと伝えられています。鬼の副長は影をひそめ、リーダーとして多くの隊士に慕われていました。
近藤局長が亡くなり鬼の副長の役目は必要なくなったため、このころの隊士にとっては土方がまさに局長だったのでしょう。
魅力④最後まで戦い抜いた男気
「よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東(あずま)の君やまもらむ」。これが辞世の句と言われています。*諸説があります。
この句からも降伏する意思はなかったのでしょう。土方歳三はなぜ戦って戦って戦い抜いて降伏を拒んだのでしょうか?
一番の理由は近藤勇への思いでしょう。
再起をかけ流山で近藤を出頭させたが、結局捕縛され斬首された無念が大きかったのかもしれません。あるいは自分だけのうのうと生き残るわけにはいかないという思いもあったかもしれません。
旧幕府軍の幹部で唯一最後まで降伏せず戦死した土方は「武士よりも武士らしく」幕末を駆け抜け、決めた道をブレずに貫き通す強い信念がありました。それは鬼の副長と言われていた時も隊士に慕われていた時も変わることがありませんでした。
鬼の副長 土方歳三の男気にあふれる魅力4選を紹介しました。いつでもリーダーや参謀としての強い信念があり突き進む行動力が伴なっていたことがわかります。
生き急いだ生涯でしたが、今もなおその魅力は多くの人々の心をつかんで離しません。
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