伝説の陰陽師・安倍晴明は地味な公務員!まるで”魔法使い”のような呪術の逸話は全てフィクション【後編】:2ページ目
全ては創作
【前編】で説明した通り、晴明の呪術・呪法の話は、さまざまな文献のなかに記されています。
とはいえ『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』は歴史書ではなく説話集ですし、歴史物語の『大鏡』はあくまでも文学作品です。そこに書いてあることを全て「事実」「史実」だと考える人はいないでしょう。
結論を言えば、晴明が呪術・呪法を使ったという話の多くは作り話であり、後世の創作であることはまず間違いありません。
では、そのような作り話や伝説は誰が作ったのかというと、晴明の後裔である土御門家につながる陰陽師だと言われています。
さて、そうなると実際の安倍晴明はどんな人だったのでしょうか?