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平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(前編)【光る君へ】

平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(前編)【光る君へ】:3ページ目

毒舌な「裏垢女子」的な一節も

清少納言の『枕草子』が現代でも人気があるのは、キラキラ宮廷女子の面だけではなく、今でいえば「炎上しそうな」毒舌ぶりを発揮しているからではないでしょうか。

たとえば、「ありがたきもの」(めったにないもの)という中で紹介されているのが

(原文)
ありがたきもの、舅にほめらるる婿。また、姑に思おもはるる嫁の君。

(意訳)

めったにないもの。舅にほめられる婿と、姑によく思われる嫁

「だけれど、そんなもの、めったいにないわよねwww」……というニュアンスがあって、思わずわかる!と共感してしまいます。

さらに「めったたにないもの」として、「毛がよく抜ける銀の毛抜き」「主人を批判しない従者」「まったく癖のない人」など、なかなか毒の効いたことが書き連ねてあり小気味がいいほどです。

さらに「取り柄のないもの」「見苦しいもの」「イライラするもの」なども取り上げていて、毒舌ぶりも磨きがかかっています。清少納言は、感性の豊かな才女でありながらも、はっきり「こういうのキライ」と言ってしまうのがおもしろいところ!

【後編】では、そんな清少納言の現代のSNSなら炎上しそうな文章をご紹介しましょう。

【後編】の記事はこちら

平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(後編)【光る君へ】

NHKの大河ドラマ「光る君へ」で主人公のライバルとして注目されている才女・清少納言。前編では、「平安のSNS」「平安のインスタ」などとも称される清少納言の代表作『枕草子』から、キラキラ宮廷女子…

 

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