手洗いをしっかりしよう!Japaaan

平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(前編)【光る君へ】

平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(前編)【光る君へ】:2ページ目

キラキラ宮廷女子のような「上品で美しきもの」

たとえば、清少納言がキラキラ宮廷女子のような感じがする一節として有名なのが「あてなるもの」(上品で美しいもの)という一節。

(原文)
あてなるもの、うす色に白がさねの汗袗かざみ。かりのこ。削った氷にあまずら入れて、あたらしき金鋺かなまりに入れたる。水晶の数珠ずず。藤の花。梅の花に雪の降りかかりたる。いみじううつくしきちごの、いちごなど食ひたる。

(意訳)
上品なもの。薄色の袙の上に白い汗衫を重ねて着た少女。鴈の卵。かき氷に甘葛のシロップをかけて、新しい金属製のお椀に入れたもの。水晶の数珠。藤の花。梅の花に雪が降りかかってる光景。とっても可愛い子どもが、イチゴなんかを食べてる様子。

上品なものといえば…ではじまり、薄紫の下着に合わせた衣や、削った氷にあまづら(高貴な甘味料)入れて新しい金属製のお椀に持ったもの、藤の花、可愛いどもがいちごを食べている様子などと書いています。

思わず「いいね!」をしたくなるような美しい描写ですよね。

3ページ目 毒舌な「裏垢女子」的な一節も

 

RELATED 関連する記事