清少納言・和泉式部・赤染衛門…紫式部は同時代の女性たちをどう評価したのか?【前編】:3ページ目
公平さを欠く評価
【後編】で解説しますが、紫式部は同時代を生きた和泉式部や赤染衛門についても評価しています。
そこでは、彼女たちの素行はともかくとして文才があることはしっかり認めるという視点の公平さが特徴的です。
そんな式部でも、こと清少納言については、その文才すらも論外としたくなるような気持ちがあったのでしょう。
実際、『枕草子』の文体や、数々の記録から知られる清少納言の男女関係からも、彼女の気丈で強気な性格は明らかです。敵を作りやすいタイプだったことは容易に想像がつきますね。
【後編】では、和泉式部と赤染衛門に対する紫式部の評価を紹介します。
【後編】の記事はこちら:
痛烈批判あれば大絶賛も…紫式部は、清少納言・和泉式部・赤染衛門をどう評価したのか?【後編】
和泉式部に対する評価【前編】では、紫式部が、同時代を生きた清少納言をどのように評価したのかを紹介しました。[insert_post id=224526]当時の式部の同僚達には、文才…
参考資料:
歴史探求楽会・編『源氏物語と紫式部 ドラマが10倍楽しくなる本』(プレジデント社・2023年)