劇中の略年表紹介、後に皇子を産む定子、藤原道長がついに頂点へ…大河ドラマ「光る君へ」5月5日放送の振り返り:2ページ目
帰って来た宣孝
筑前守(国司)の任期を終えて京都に帰ってきた藤原宣孝(佐々木蔵之介)。
大宰小弐も兼任して宋との交易でひと財産築いたようです。
まひろに酒を飲ませてみたり、舶来の紅を差させてみたり、この頃から妻として狙っていたのでしょうか。
この頃は右衛門権佐(うゑもんのごんのすけ。右衛門府の臨時次官)の官職と従五位上(じゅごいのじょう)の位階を得ており、中級貴族としての地位を着々と固めています。
未だ散位(さんに。位階のみで官職なし)であった藤原為時(岸谷五朗)の娘としては、決して悪い相手ではありません。
今回は接点が少なかったものの、今後も二人の関係がどのように育っていくのか楽しみですね。
劇中で宣孝が贈っていた傷薬や口紅も、今後のキーアイテムになるかも知れません。
「素腹」と罵倒された定子だが……。
叔母の詮子に関白就任を阻止されてしまった伊周は、一条天皇を籠絡し切れなかった定子を罵倒しました。
「皇子を産め……皇子を……」
普段は紳士的に振舞っていても、いざ思い通りにならないと逆上する人って始末に負えませんよね。
かつて亡き父・道隆が妄執にとらわれたように、伊周も見事な二の舞を演じていました。
ちなみに素腹(すばら。お腹の中に何もない≒子供が産めない不妊症の女性)と罵倒されていた定子ですが、その後ちゃんと皇女や皇子を産んでいます。
もちろんたとえ生涯子供を産まなかったとしても、定子の人格が否定される筋合いはありません。
【定子と一条天皇の子供たち】
長徳2年(996年)……第一皇女・脩子(しゅうし/ながこ)内親王
長保元年(999年)……第一皇子・敦康(あつやす)親王
長保2年(1000年)……第二皇女・媄子(びし/よしこ)内親王
今後この子たちが登場するのか、またどのように描かれるのか、今後の展開を楽しみにしています。