平安時代の日本三大美人のひとり!『蜻蛉日記』作者・藤原道綱母が詠んだ歌を味わおう【光る君へ】:2ページ目
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将来の不安も歌に詠む
さきほどの歌と比べると知名度は低いですが、
「くもりよの月とわが身のゆくすゑのおぼつかなさはいづれまされり」
という歌もあります。
こちらは
「曇った夜空の月と、我が身の行末、頼りなさはどちらがまさっているのでしょう」
といった意味です。
昔、兼家と自分が仲睦まじかった頃が思い出されて詠んだ歌と言われています。
将来の不安を詠んだ歌ですが、当時、作者は28歳前後だったと考えられています。今の感覚で言えばまだまだ若いですが、当時としては女性が不安を覚える年齢だったのでしょう。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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