禁断の肉体関係…姪を妊娠させ小説で公開してしまった、明治時代の文豪「島崎藤村」のヤバすぎる人物像:2ページ目
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新生の物語
小説「新生」の物語がはじまるのは1912年。当時のこま子が19歳のときでした。
島崎藤村とこま子は禁断の肉体関係を結び、妊娠が判明したのです。
しかし、島崎藤村は妊娠発覚後にもかかわらず、翌年の1913年にフランス・パリへ留学。日本に残されたこま子は、同年8月に島崎藤村との子を出産しました。
島崎藤村が意図的に留学(逃亡)したのかはわかりませんが、妊娠発覚後というあたり確信犯でしょうか。しかし、まだまだ幼い少女だったこま子は、島崎藤村の本心を知る由もなく、彼の帰国を健気に待っているのでした。
それから3年後に島崎藤村が帰国し、離れていた期間が恋のスパイスとなって2人の関係は今まで以上に燃えたぎります。そんな幸せは束の間で、2年後の1918年には離縁のときが訪れるのです。
それは、こま子の実家の判断で台湾へ渡るというもの。日本で文豪活動している島崎藤村についていくという選択肢はありませんでした。この後に島崎藤村は、こま子との関係性を小説にした「新生」を完成させて、彼女との関係を精算することにしたそうです。
才能のある人物というのは、ときに周囲の人間を巻き込み身勝手な行動をとっても慕われる魅力があるかもしれません。もし興味が湧いた方は、島崎藤村の描いたノンフィクション小説「新生」を読んでみてくださいね。
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