江戸時代の絵師 歌川国芳。葛飾北斎や歌川広重と並ぶほど人気の高い絵師で、Japaaanではこれまでに何度も国芳の作品を紹介してきました。最初に断っておきますが今回紹介する作品は作風がNGな方はスルーしていただければと…。
タイトルにも書きましたが、とにかくお下品ですw 下品な狸絵と聞いたらもう想像できるかと思いますが、いわゆる金の玉[Golden balls](以下、GB)をいろいろと駆使した狸の暮らしを描いています。
さぁいってみましょう。
GBを網代わりにして鳥を仕留める図
GBで雨をしのぐ図
GBで地引網
GBを使って力くらべの図
GBを看板に
GBを使って七福神を演じる図
寒いときはGBをまとうに限る
GBを船代わりに
GBを網代わりにして大漁の図
GBを土俵代わりに、GBをまわし代わりに。
いかがでしたでしょうか。この記事をお昼時にアップしたことに悪気はありませんのであしからず。
江戸時代の庶民向けに描かれた浮世絵や日本画にはこういったひょうきんな狸を題材にした作品が数多くありました。狸が滑稽に描かれるようになったのは江戸時代頃からなんだそうです。
そして狸のあそこはなぜ大きく描かれるようになったのでしょう?それは金箔を作る際に狸の皮をかぶせて槌で打ち延ばす工程があり、うち伸ばすことで金が畳八枚分の広さも延びるということからきています。その延びる様を反映させているわけですね。また、狸は金の精霊であるという言い伝えもあり、その言い伝えも理由の一つなのかもしれません。
タヌキの金玉はなぜ大きいの?誰がいつ最初に言ったんだ問題を解決(実際は小粒)
まずは江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が描いたこちらの浮世絵をご覧ください。[caption id="attachment_84997" align="aligncenter" width="48…