日本一の愚か者!?一生のほとんどを引きこもり過ごした藤原道長の異母兄「藤原道義」とは何者か【光る君へ】:2ページ目
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日本第一色白(尊卑分脈)とは?
ところで『尊卑分脈』によれば、藤原道義は「日本第一色白也」と評されたようです。
この表現はどういう意味でしょうか。いくつかの解釈が考えられます。
- 日本第一の色白なり。文字通り、肌が非常に白かったのでしょうか。
- 転じて、一生涯引きこもって過ごしたことを表しているのかも知れません。
- あるいは白痴、痴れ者の誤記である可能性も考えられます。
- 他にも何か意味があるか、もしくはこれまで挙げた要素を合わせているとも考えられるでしょう。
それにしても、日本一の愚か者(諸説あり)と評されるからには、何かしら愚行をやらかしているはずです。
いったい何をしでかしたのか、ちょっと気になりますよね。ね?
終わりに
以上、兼家の四男で道長の異母兄・藤原道義について紹介してきました。
果たして道義が大河ドラマ「光る君へ」に登場することは……恐らくないでしょう。
兼家や道長、そして道隆・道兼・詮子らが生活している東三条邸。そのどこかに道義もいることを、どうか覚えておいて下さいね。
※参考文献:
- 上村悦子『蛸蛤日記解釈大成 第二巻』明治書院、1986年1月
- 中世文学会『中世文学 40巻』中世文学会、1995年6月
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