鬼ではなく神様です!来訪神「なまはげ」の意味と由来は?全国にいるその他の来訪神も紹介:3ページ目
厄払いと神様
まだあります。鹿児島県悪石島の「ボゼ」、沖縄県宮古島の「パーントゥ」、佐賀県見島の「カセドリ」、山形県遊佐町の「アマハゲ」、宮城県米川の「水かぶり」……。ここに紹介したものは、いずれも国の重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
日本では昔から、大晦日から正月にかけてのタイミングなど、季節の節目のシーズンには悪いモノがたまると考えられていました。そこで、恐ろしい姿の異形の神様を、その悪いモノを象徴する存在として受け入れる行事が昔から行われていたのです。
もちそんそうした神様は、いつまでも居てもらっては困るので必ずお帰りいただきます。
そして悪いモノが取り除かれた後で訪れるのがお正月の神様。少し話がそれますが、実は鏡餅や門松、しめ飾りなどは全て、元をたどればご先祖様の霊を正月に迎え入れるためのアイテムです。
こられの行事から垣間見える日本人のメンタリティは、はるか昔にインドネシア周辺のさらに南の島から受け継がれたのではないかという説もあります。あっちの国々にも、実は似たような行事が存在するからです。