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源倫子に仕えた女流歌人「赤染衛門」(演: 凰稀かなめ)、和歌の才能は百人一首にも選ばれるほど【光る君へ】

源倫子に仕えた女流歌人「赤染衛門」(演: 凰稀かなめ)、和歌の才能は百人一首にも選ばれるほど【光る君へ】

2024年の大河ドラマ『光る君へ』。まだ放送が開始されたばかりではありますが、すでに物語のカギとなりそうなものとして登場しているのが、「和歌」ではないでしょうか。

当然、電話もメールもなかったような当時、自分の想いを気になる人に伝える大切な手段が和歌でした。

そこで今回の記事では、和歌の才能に優れた女流歌人、赤染衛門(あかぞめえもん)について迫ってみたいと思います。大河ドラマ「光る君へ」では、凰稀かなめさんが演じています。

赤染衛門とは?

赤染衛門という名前は、父・右衛門尉・赤染時用(あかぞめときもち)の氏と官名からつけられました。詳しい生没年はわかっていませんが、平安時代中期に活躍しました。

源倫子、藤原彰子に仕える

赤染衛門は源雅信邸に出仕し、長く藤原道長の妻・倫子に仕えました。

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彼らの娘である上東門院彰子にも仕えています。なお、彰子は一条天皇の中宮となり、土御門殿(倫子の父・源雅信が建てた邸宅、のちに藤原道長が受け継ぎました)で後一条天皇と後朱雀天皇を出産している。

赤染衛門のすごさ

赤染衛門は、やはり和歌においてその才能が特に優れ、中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人に選ばれています。紫式部は、赤染衛門の和歌のことを本格的だと褒めています。

赤染衛門は良妻賢母でもありました。文章博士(もんじょうはかせ)の大江匡衡(おおえのまさひら)と結婚し、子どもをもうけています。二人は仲が良かったと言われ、匡衡衛門と呼ばれたというエピソードも。夫を支えただけでなく、彼女は子どもの出世にも尽力したと言われています。

2ページ目 百人一首にも歌が収められている

 

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