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超インテリだった「紫式部の家系」を深掘り!彼女の文才はどこから来たのか?【後編】

超インテリだった「紫式部の家系」を深掘り!彼女の文才はどこから来たのか?【後編】:2ページ目

為時・為頼はインテリ兄弟

さて、為時は超インテリでした。何せ、官僚の育成機関である「大学寮」に入学すると、定員わずか二十名という狭き門である「文章生」となったのです。

ちなみに、彼はかの菅原道真の孫である文時に師事していました。

為時は和歌の腕前も一流で、勅撰集に四首が選ばれています。このあたり、父親である雅正の血を受け継いだと言えるでしょう。しかもそれだけではなく漢詩の名人としても有名で、平安中期に編纂された漢詩集『本朝麗藻』には十三種が選ばれています。

やはり彼のインテリぶりは家柄によるところが多かったのか、為時の兄(紫式部の伯父)である藤原為頼も、勅撰集に十一首が収録されています。

また彼は、個人の和歌をまとめた和歌集である「家集」として、『為頼集』も遺しました。

3ページ目 物心つく前に母を亡くした紫式部

 

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