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実は千利休のおすすめグルメ!栄養満点な「納豆汁」は冬を乗り切る古の郷土料理

実は千利休のおすすめグルメ!栄養満点な「納豆汁」は冬を乗り切る古の郷土料理:4ページ目

納豆汁の効用

なぜ、冬の納豆汁はこれほど俳人たちの心をつかんだのでしょう。それはやはり、納豆汁の温かさが大きな理由でしょう。納豆汁は、納豆のとろみのおかげで冷めにくく、体を温めるのに最適なのです。

また、その他の健康効果について言えば、言うまでもなく第一に納豆の栄養素が挙げられます。たんぱく質が豊富で血圧上昇を抑えますし、ネバネバの中には血栓溶解作用があるナットウキナーゼと呼ばれる成分が含まれています。またビタミンB群や、骨粗しょう症を予防するとされるビタミンKも豊富です。

さらに言えば、先に挙げた、山形県で使われる食材「いもがら」もはずせません。

いもがらは同県の沿岸地域に伝わるサトイモの一種「からとり芋」の茎(「ずいき」という)を干したもので、これには食物繊維が豊富に含まれているのです。さらにバナナや昆布以上の量のカリウムも含まれており、脱力感・食欲不振などを防止する効果が期待できます。

秋田県では山菜を納豆汁に使うことがあることも先述しました。特に春の山菜は栄養の固まりのようなもので、その健康効果は言うまでもありません。

昔の地方の人々は、雪の下からたくましく生えてくる山菜を採って納豆汁にして食べ、体を温めて栄養をつけながら、暖かな春の訪れを心待ちにしたのでしょう。

参考資料
うちの郷土料理

 

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