想像と違うんですけど…戦国時代「南蛮貿易」で輸入していたのは実はアジアの物品ばかりだった:2ページ目
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ポルトガル人やスペイン人は中国のマカオやインドのゴアに拠点を置き、そこで中国産の生糸を仕入れ、それを日本で売りさばいたのです。そして、日本で得た銀をマカオやマニラに運び、それを中国に輸出して利益を上げていました。
また、貿易に従事するポルトガル人の豪華な服装は、ほとんどがアラブ服であり、肩を張らせた上衣(じゅばん)はアラビア語のジュッバであり、大きくふくらんだズボンで丈が足首まであるシルワール(ハレム・パンツ)も元々はアラブ服。
南蛮文化において宗教以外の部分はアラブ文化の要素が非常に強いということもわかっています。
要するに、地球儀やカステラなど本物の南蛮渡来品は、あくまで南蛮貿易における“おまけ”のようなもので、けっして主要な物品ではなかったのです。
参考
- 岡 美穂子 『 』(2010 東京大学出版会)
- 宮田絵津子『マニラ・ガレオン貿易 – 陶磁器の太平洋貿易圏』(2017 慶應義塾大学出版会年)
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