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規則違反も事後承認!「強運」林銑十郎が首相に上り詰めて自滅するまで【後編】

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突然の「食い逃げ解散」

重要な法案はほとんど前内閣から持ち越されたものだったので、他の政党との摩擦はほとんどなく、議会ではスムーズに予算などの法案が通過します。

法案通過に際しては、林は衆議院に対して平身低頭、非常に腰の低い態度だったため、陸軍による軍拡予算も不承不承ながら受け入れられのでした。

しかし会期末日の3月31日、林は何の正当な理由もなく議会を解散しました。法案を通過させるだけさせておいて、実際には政策を一切実行しないまま解散するのは食い逃げのようなもので、これは「食い逃げ解散」と呼ばれます。

林は前日の3月30日に、閣僚たちに突然解散する方針を告げていたそうです。もちろん閣僚たちは反対しましたが、林は一人ずつ別室に呼んで解散を承知させる形で意志を通したのでした。

3ページ目 よく分からない勝敗

 

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