1度の航海で1億円稼ぐ!?江戸時代に一攫千金を夢見ることができた「北前船」の実情に迫る:2ページ目
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一攫千金を夢見る船主
北前船では、大きな収益を上げることができました。そのため、船主にとっても一攫千金を夢見ることができる存在でした。
収益は、1往復で、現在の貨幣価値にして6千万円から1億円ほどになることもあったとか。北前船が大きな収益を上げることができたのは、国内の地域間価格差があったためです。北日本で採れたものが西日本では高く売れ、またその逆もありました。
ただし、日本海の荒波に飲まれ、水難事故も多かったといいます。荒波を乗り越え、大きな収益を上げた船主たちの邸宅が現在でもいくつか残っています。
例えば、石川県加賀市にある「北前船の里資料館」の建物は明治時代に北前船主・酒谷長兵衛(さかやちょうべえ)が建てました。敷地面積は約1,000坪、30畳の大広間などの特徴からも、その豊かさが伝わってくるのではないでしょうか。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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