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【戦国雑学】「えい、えい、おう!」戦場で上げる鬨(とき)の声にも作法があるって知ってた?

【戦国雑学】「えい、えい、おう!」戦場で上げる鬨(とき)の声にも作法があるって知ってた?

「えい、えい、おう!」

戦国乱世、日本各地の戦場で上がった鬨(とき)の声。

命がけの戦いを制し、敵に勝利した喜びが込められた勝鬨(かちどき)は、時代劇でも風物詩となっています。

ところでこの鬨の声、何となく「大将が音頭をとって、周囲がめいめい同調する」イメージがありますが、実際には作法があったそうです。

また、合戦に勝利した時だけでなく、敵と戦う前にも上げたといいます。

そこで今回は、鬨の声に関する作法を紹介。皆さんも、運動会などで真似てみても楽しいかも知れません。

出陣前に「鬨をつくる」

まず、出陣前や戦闘前に気勢を上げる鬨の声を「鬨をつくる」と言い、勝利を祈願して行われます。

かけ声は「えい、えい、おう」と陣立ての左から始まり、徐々に右へつなぎました。スポーツ観戦のウェーブみたいなイメージですね。

これは陰陽の思想に基づくもので、左(陽)から右(陰)へ天地の気がめぐり、調和するという吉事を演出していました。

声の調子ははじめ低く弱く、次第に高く強くしていくのが理想とされます。

さぁ、これから決戦が始まる……スポーツ大会前の国歌斉唱に似た厳かさと、闘志が解き放たれるカタルシスが感じられますね。

2ページ目 勝利して「勝鬨を上げる」

 

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