日本で発見された恐竜はどんな恐竜?国内で見つかった化石の種類を紹介:2ページ目
日本の恐竜
1980年代以降、研究はさらに進展し、新しい技術や手法によって恐竜の色彩や生理機能などが推定されるようになります。また、世界各地で多くの新種の恐竜が発見され、恐竜の多様性や分布に関する知識が広がりました。
では、日本で発見された恐竜には、どのようなものがあるのでしょうか。現在のところ11属について学名が付けられており、そのうち10属は国内で発掘されたもので、1属は現在ロシア領となっているサハリンで発見されたものです。
また、その他にも学名が付けられていない化石も多数見つかっています。
日本で最初に学名が付けられた恐竜は、ニッポノサウルスです。この恐竜は1936年にサハリンで発見されました。全長は約4メートル、体重は約60キログラムの鳥脚類に属し、草食性であったと考えられています。
日本で最も多くの種類が発見された場所は福井県で、手取層群という地層から4種類の恐竜が発掘されていますが、2000年にはフクイラプトルという獣脚類が発掘されています。鋭い牙と爪を持つ肉食性の恐竜で、全長は約4.2メートル、体重は約200キログラムと推定されています。