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幕末期「ええじゃないか騒動」の黒幕は薩長だった?最新学説の陰謀説を検証

幕末期「ええじゃないか騒動」の黒幕は薩長だった?最新学説の陰謀説を検証

ジャーナリストの体験

というわけで最近は、この「ええじゃないか騒動」は何者かが扇動したのではないかという説も出ています。

例えば、江戸時代に幕臣で、明治時代になるとジャーナリストとして活躍した福地源一郎という人は、自著の中で自身が「ええじゃないか」に遭遇した時の話を記しています。

11月末のこと、福地が兵庫に出向いたところ西宮で「ええじゃないか」に巻き込まれたのですが、その時、薩摩の武士と思われる一味や浪人たちが通過した後で、例の御札が舞い降りてきて「ええじゃないか」が始まったという話を聞いているのです。

言われてみると、デマを流し、こういう形で市井の人々を煽る動機があるのは、当時の薩摩・長州藩の人間たちです。

当時は長州藩兵が討幕のチャンスを伺っており、また安芸や薩摩の兵たちも上洛する機会を狙っていたといいます。しかし大阪にいる幕府軍は数が多かったので、庶民を煽って騒ぎを起こすことで、どさくさに紛れて挙兵するのを狙っていたのかも知れません。

3ページ目 黒幕は薩長か?

 

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