ライト兄弟より早かった!?江戸時代に初めて空を飛んだ日本人・浮田幸吉:2ページ目
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故郷の岡山を追われた幸吉は、その後、駿河国駿府、現在の静岡県静岡市へと移り住みました。そこで幸吉は、木綿の製品を手掛ける店を開き、備前屋としての成功を収めます。
兄の長男を養子とし、跡継ぎに迎え入れたると、自らは入歯技師としての技術を活かし、歯医者を営むようになりました。
しかし、旭川の飛行実験から20年余り。再び空を舞う夢を捨てきれず、駿府でも安部川の河原にて飛行を試みます。それにより、また役人に捕らえられてしまい、駿府からも追放されてしまうのでした。
その後の幸吉は、現在の静岡県磐田市である遠江国(遠州)の見付宿に身を寄せることとなりました。そしてこの地で飯屋を営むようになり、妻も迎えたそうです。
1847(弘化4)年、人々を騒がせた浮田幸吉も、91歳でこの世を去りました。
ライト兄弟が、人類初の動力飛行に成功したのは1903年のこと。浮田が旭川で初めて飛行実験をしてから、118年後のことでした。
参考
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