【朝ドラらんまん】山脇辰哉演じる堀井丈之助のモデル?小説家・坪内逍遥の生涯①:2ページ目
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教育熱心な父母のもとで培われた学力
朝ドラでは、逍遥がモデルとなった堀井丈之助が登場します。丈之助は劇中で「俺は神童と呼ばれていた」と主人公たちに言うシーンがありました。
実際、モデルとなった坪内逍遥は両親から熱心に教育を受けてきたと伝わります。
父・平之進は、逍遥に対して漢学の文献を読ませて教養を身につけさせようとしました。
また母・ミチの影響で歌舞伎を鑑賞したことで戯作(江戸時代の通俗小説)に傾倒。明治2(1869)年ごろからは貸本屋に通って、読本(伝記風小説)や草双紙(絵本)にも熱中していきました。
文芸に取り憑かれた逍遥は、俳諧や和歌にも挑戦。小説だけでなく歌を詠む素養も身につけていました。
中でも逍遥が心酔したのが『南総里見八犬伝』などを書いた滝沢馬琴だったと伝わります。
実際に朝ドラで逍遥をモデルとした堀井丈之助が、滝沢馬琴を「大好きだ」言うシーンがありましたね。
文芸作品に没頭していた少年時代には、すでに小説家になる決心をしていたのかも知れません。
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