突然ですが、ウンコマークってなぜあの形なの?「まきぐそ」の原点を追う!:2ページ目
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日本のまきぐそ
しかしこれから紹介するものはふふっと笑える代物ではなく、この世を地獄に例えたおぞましいものでした。
餓鬼とタイトルがあるように、人間の糞便を食いたくてたむろしている食糞餓鬼(じきふんがき)が描かれています。これは下々の者たちが飢えに耐えかねて、外で用を足している人たちの糞まで食らっているほどの酷い世の中だ、ということを表しているそうです。
まきぐその謎を追っていたら、思わぬ闇の深さにはまっていってしまいました。
ちなみにまきぐそは「巻き」と書きますが、あれはとぐろを巻いている物ではないとの考察も。接地面までが短い地面で特大の物をいたしますと、段階的に積み重なっていきます。概ねいきむと三回ぐらいに分けて出てくるので、ピラミッドのように積み重なっていき、それなりにあの形に近づくようです。
筆者は登山中に、それらしきものを何度かみかけたことがあります…。
ということで、今よりも外でする事の多かった昔の人たちが、その観察眼を持って自然にあのシルエットを「うんこ」だと認識していたということでしょう。
ウンコとウンチの漢字は?
ちなみに漢字はないのかというと『うんち大全』という本の和訳ではウンコに対して「雲古」という字があてがわれていました。なんとも侘び寂びを醸し出しているではありませんか。これは完全な当て字ではないかとのこと。
そしてウンチはというと、「阿吽」の「吽(うん)」からきているという説も。
中国仏教で大小便を「吽」、大小便の溜まり場を「吽置(うんち)」と呼んでおり、奈良時代に日本へ伝来し上流語として使われたそうです。
ウンコと呼ぶかウンチと呼ぶかの論争も、小さな子供のいる友人等の間で巻き起こることもありますが、ウンチの方が正統な歴史がありそうです(笑)
参考:『うんち大全』(作品社、、語原由来辞典 )
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