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三重県伊勢市の猿田彦神社で行われる「おみた」桃山時代の衣装とユニークな掛け声が魅力

三重県伊勢市の猿田彦神社で行われる「おみた」桃山時代の衣装とユニークな掛け声が魅力

おみたの魅力1「桃山時代の風俗衣裳」

「おみた」では、神社の社殿裏にある約500平方メートルの神田で、田植えを行います。桃山時代の風俗衣裳(男性:侍烏帽子(さむらいえぼし)、手細(てぼそ)、袴(はかま)、御田扇(みたおうぎ)。女性:市女笠(いちめがさ)、小袖(こそで))を身にまとった男女16名(植方(うえかた)と呼ばれます)が苗を一つ一つ丁寧に植えていきます。ちなみに、神田まで苗を運ぶのは小学3年生の子どもたちです(八乙女(やおとめ)と呼ばれます)。

おみたの魅力2「団扇角力(うちわずもう)」

田植えが終わったあとは、神田の真ん中で「団扇角力(うちわずもう)」と呼ばれるものが行われます。長さ約3メートル、直径約1.15メートルにおよぶ大きな団扇を打ち合わせます。2つの団扇にはそれぞれ、恵比寿(大漁)と大黒(豊作)が描かれています。

おみたの魅力3「ハエーヤハエ」の掛け声

団扇角力が終わったあとは、神社の境内に移動します。そこで、「豊年踊り」が行われるのですが、ここでの掛け声が「ハエーヤハエ」というもの。初めて聞くと何のことだかわかりませんが、最初の「ハエ」は「生える・早く大きくなれ」、後ろの「ハエ」は「栄える」という願いが込められているとか。その後、団扇角力で使用された団扇を破る「団扇破り」が行われます。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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