驚き!「関ヶ原の戦い」の決定打は小早川秀秋の寝返りじゃなかった?東軍に勝利をもたらした功労者たちの末路:2ページ目
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東軍への貢献ではなく、西軍への裏切りに過ぎない
さて、関ヶ原で東軍に勝利をもたらした「功労者」たち。当然手厚い恩賞にあずかれるかと思ったら大間違いでした。
脇坂安治……所領据え置き(増減なし)
朽木元綱……所領削減(約2万石⇒1万石)
小川祐忠……改易(所領没収)
赤座直保……改易(所領没収)
「「「「これは一体どういう事だ!?」」」」
東軍の勝利に貢献したにもかかわらず、所領は増えないどころか没収される始末。納得行かない気持ちも解ります。が。
「そなたらは東軍に貢献したのではなく、西軍を裏切ったに過ぎない(意訳)」
との事で、開戦前から内通を確約していた脇坂・朽木については所領据え置き(朽木の削減分は蔵入地=あくまで幕府から預かっていた所領のみ)。
一方で合戦が始まってからどっちにつくか迷っていた小川・赤座の両名については「今後、徳川が不利になったら裏切るに決まっている」ということで評価しないこととされたのです。
天下分け目の合戦が終わった今、求められているのは忠義をまっとうする者。状況次第で容易に裏切るような者は必要ありません。
悔やんだところで後の祭り。冷遇された4名は、それぞれの末路をたどったのでした。ちなみに、小早川秀秋が大谷吉継の怨霊に悩まされ、ついに狂死したことは有名ですね。
終わりに
以上、関ヶ原における裏切り者たちの末路を紹介してきました。
果たしてNHK大河ドラマ「どうする家康」では、彼らの葛藤と決断がどのように描かれるのか、またそれぞれの末路がどのようにアレンジされるのでしょうか。
他の大名たちともども、今から楽しみにしています。
※参考文献:
- 白峰旬『新解釈 関ヶ原合戦の真実 脚色された天下分け目の戦い』宮帯出版社、2014年10月
- 二木謙一『関ケ原合戦 戦国のいちばん長い日』中央公論社、1982年2月
- 本郷和人『徳川家康という人』河出書房新社、2022年10月
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