手洗いをしっかりしよう!Japaaan

江戸時代のおしろいはなんと鉛(なまり)入り!?明治時代以降も利用され「慢性鉛中毒事件」発生

江戸時代のおしろいはなんと鉛(なまり)入り!?明治時代以降も利用され「慢性鉛中毒事件」発生

いつの時代も「白く美しい肌」にあこがれる人は多いもの。現代でも「美白」をうたった化粧品は数多くあり、人気を博しています。「色の白いは七難隠す」ということわざがあるように、昔から肌の色の白さは重要視されてきました。

今回は、庶民にも化粧文化が広まった江戸時代の「おしろい」について、使われていた意外な原料をご紹介したいと思います。

※こちらの記事もオススメ

国文研とポーラ文化研究所が共同で化粧文化に関する古典籍や浮世絵、約300点をウェブ公開へ

「国文学研究資料館」と「ポーラ文化研究所」が協力して、化粧文化に関する資料がウェブ公開されることになりました。現在、ポーラ文化研究所所蔵の化粧文化に関する古典籍(江戸時代以前の本)と、浮世絵の約30…

危険な商品から手作りシャンプーまで、江戸時代の美容へのこだわりは半端ない

色白で肌がきめ細かく、艶々の黒髪に、真紅のように艶めかしい唇を持つ女性が美人とされていた江戸時代。当時から、女性たちは常に美を意識し、スキンケアについての書物『都風俗化粧伝』を読んで研究するなど、日々…

ダウンロード可!江戸時代に刊行された女性のファッションや美容法を紹介した百科事典「女用訓蒙図彙」

先日、江戸時代の武具図鑑「武具訓蒙図彙(ぶぐきんもうずい)」を紹介しましたが、[insert_post id=77847]これは貞享元年(1684年)に和算家の湯浅得之が書いた5巻からなる…

江戸時代以前は、化粧は一部の人のみの文化

日本における化粧の歴史は、古墳時代にさかのぼります。赤土などを塗っていましたが、これは美しさのためではなく宗教的・呪術的な意味合いの強いものでした。

飛鳥時代には大陸からおしろいなどが伝わり、美しさのための化粧がスタート。平安時代には日本独自の化粧スタイルになっていきます。

室町時代には化粧が身分などの社会的立場を示すものに。化粧にも細かなルールができはじめますが、上流階級だけの文化にとどまっていました。

2ページ目 「おしろい」はなんと鉛入り 〜 鉛中毒事件に発展

 

RELATED 関連する記事