【卯年】ゆるふわ?それともサイコパス?江戸幕府三代将軍・徳川家光の「うさぎ画」に再注目!:2ページ目
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ゆるふわな絵の裏の苛烈な政治
一方、家光の治世を顧みるとゆるふわな絵とは真逆の、かなり苛烈な政策を行なっていることが分かります。武家諸法度の改訂では、大名の経済力を削ぐために参勤交代を義務づけたのはまだ序の口。
対外的には長崎貿易の利益独占目的、キリシタンの排除などを目的として、対外貿易の管理と統制を強化し、その過程で長崎奉行の竹中重義に改易と切腹を命じました。
さらに寛永14年(1637年)に起きた島原の乱を鎮圧し、乱の責任を問うとして大名(松倉勝家)を切腹ではなく斬首に処しました。
そしてついにはポルトガルとの断交を決意、ポルトガル人の追放を命じた命令(第五次鎖国令)を発布。寛永18年(1641年)にはオランダ商館を出島に移転し、長崎を通じた貿易の管理・統制である「鎖国」体制を完成させたのです。
かわいい?それとも・・・・・・
目立つのは乱の鎮圧、切腹、斬首・・・・・・。いずれも血を伴う政治が断行されている事です。彼の政治をなぞった後にもう一度、うさぎの絵を見てみると、あのかわいいはずの真っ黒な目が、なんだか恐ろしく見えてはきませんか・・・・・・?
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