御家人たちも序列が大事。異議を唱える三浦義村に源実朝の判断は【鎌倉殿の13人】
最近ではあまり言われなくなりましたが、ひと昔前は何かにつけて「序列」にうるさかったものでした。
どっちが上座で下座か、ひとつ間違うだけでも喧嘩になることもあって、なかなか神経をすり減らした経験があります。
鎌倉幕府に仕えた御家人たちもそんなことがあったようで、今回は三浦義村(演:山本耕史)のエピソードを紹介。果たして、平六に何があったのでしょうか。
実朝の直衣始に臨んで
時は建保6年(1218年)7月8日。鎌倉殿・源実朝(演:柿澤勇人)が直衣始で鶴岡八幡宮寺へ参詣されます。
直衣始(のうしはじめ)とは、公卿(くぎょう。三位以上の最上級貴族)として勅許(ちょっきょ。天皇陛下のお許し)を受け、直衣を着初める儀式のこと。ともかくハレの舞台です。
さぁ、八幡様へ出発……と思ったら、いつまで経っても前に進みません。
「どうしたんだ?」
「それが……」
事情を訊くと、牛車を護衛する随兵の序列が定まらないと言うのです。
「三浦殿と長江(ながえ。長江四郎明義)殿が、互いに譲り合っています」
「事前に決めておかなかったのか?」
もちろん決めてありました。ではその通りにすればよかろうと思うのですが、三浦義村が異を唱えたのでした。
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