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日本人は表現下手…じゃない。日本の愛情表現の歴史や込められた意味あれこれ【前編】

日本人は表現下手…じゃない。日本の愛情表現の歴史や込められた意味あれこれ【前編】

「茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」

意味:紫草の生い茂る野をともに歩いているとき、あなた(大海人皇子)が袖を振っている姿を野守に見らてしまう

天智天皇の妻である額田王が、夫の弟である大海人皇子に対して詠んだ歌と言われています。

ここでも、先ほどの人麻呂の歌と同様に、「袖」が重要なポイントとなっていることに気が付くと思います。日本では最も古い愛情表現のひとつが、「袖を振る」というものだったのです。

ひらひらと袖を揺らして自分の想いを伝える、とは直接的な表現よりもぐっと趣を感じられるのではないでしょうか。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

次回、中編に続きます

 

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