ついに登場!承久の乱で三浦義村と兄弟対決を繰り広げる三浦胤義(岸田タツヤ)の生涯【鎌倉殿の13人】:3ページ目
エピローグ
「……朕は敗れた。もはやそなたたちにしてやれる事は何もない。去るがよい」
承久3年(1221年)6月15日、最後の決戦に敗れた胤義は後鳥羽上皇に別れを告げられ、東寺に立て籠もって最後の決戦を挑みました。
『承久記』によれば兄・義村と最後に対面を果たすも「バカの相手は時間の無駄だ(しれ者にかけ合て無益なり)」と引導を渡されてしまいます。
義村「で、誰が『嗚呼(おこ)の者』だって?」
胤義「嗚呼(ああ)……!」
兄に見放された胤義は子の三浦胤連(たねつら)・三浦兼義(かねよし)らと共に西山の木嶋(現:京都市右京区・木嶋坐天照御魂神社)で自害して果てたのです。
以上、岸田タツヤさんが演じる三浦胤義について、その生涯をざっくりたどってきました。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではどのようにアレンジされるのか、今から楽しみですね!
※参考文献:
- 御家人制研究会 編『吾妻鏡人名索引』吉川弘文館、1992年3月
- 貴志正造 訳注『全譯 吾妻鏡 第三巻 自巻第十七 至巻第二十六』新人物往来社、1997年7月
- 高橋秀樹『三浦一族の研究』吉川弘文館、2016年5月
- 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月
トップ画像: 鎌倉殿の13人 公式ページより