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千と千尋の神隠しにも出ていた?雅楽の舞「蘇利古(そりこ)」の実に奇妙な面の謎【その2】

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日本の竈の神様

 

日本仏教における尊像・“三宝荒神”は竈神として祀られることで有名です。
三宝荒神とは仏法僧の三宝を守護し、“清浄を尊んで不浄を排する”という仏神であり、竈神の火の神に繋がったと考えられています。

つまり“火”は不浄のものをも焼き尽くし、穢れも祓うという側面も持っているということです。

三宝荒神は、三面六臂または八面六臂で頭髪を逆立てて眼を吊り上げた、暴悪を罰せんとする慈悲が極まった憤怒の表情を示しています。

 

日本における陰陽道の竈の神

 

近畿地方や中国地方では、陰陽道の神・『土公神』が竈神がとして祀られました。土公神とは土を司るとされ、仏教における堅牢地神という大地を司る神と同体とされます。

日本の神道における竈神とは

 

神道では三宝荒神ではなく竈三柱神を祀ります。
竈三柱神はオキツヒコ(奥津日子神)・オキツヒメ(奥津比売命)・カグツチ(軻遇突智、火産霊)とされ、オキツヒコ・オキツヒメが竈の神で、カグツチ(ホムスビ)が火の神とされています。

3ページ目 竈はその家を表す

 

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