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生娘16歳の決断!戦国時代、偽装結婚とニセ葬儀をおこなった「若狭」の目的とは?

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鉄砲の完成とニセ葬式

若狭は結婚後、フランシスコのツテを頼って鉄砲技師を探すためにポルトガルへ渡りました。そして翌年には、ポルトガル人の鉄砲技師を連れて日本へ帰国しています。

こうして、金兵衛はポルトガル人の鉄砲技師からネジの原理を教わり、鉄砲の完成に成功したのです。

鉄砲の技術を盗み終えた若狭については、八板家系図に「帰国直後の若狭を大病で死亡したことにして棺に納め、葬儀を出した」と記述されています。

葬儀の様子を見たフランシスコについては、「呆れ果てて涙も出なかった」という説と「愛情すらなく涙が出なかった」という2つの説があるようです。

現代でも活用されるネジの技術

偽装結婚やニセ葬式をおこなってまで若狭が日本へ持ってきたネジの技術は、現代でもベッドやタンスなど多くの家具に取り入れられています。

捨て身の覚悟で南蛮人から情報を盗んだ若狭の行動については賛否あるかもしれませんが、日本のものづくりを大きく発展させるキッカケになったことは間違いないでしょう。

 

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