忍者の里・甲賀で忍術書『間林清陽』発見!リアルな忍者像を知る貴重な手がかりに

忍者の里として有名な滋賀県甲賀市甲南町で『軍法 間林清陽(かんりんせいよう) 巻中』という忍術書の写本が、令和3年(2021年)12月に発見されたとのことです。

本書は日本三大忍術書『万川集海(まんせんしゅうかい。延宝4・1676年)』のベースになっていることが同書に言及されているものの、実物が発見されたのは初めてとか。

一、 この書を万川集海と名付けることとする。始まりより終わりに至るまで間林精要の綱領を挙記している。

※『万川集海』目録より現代語訳

今回発見された写本は幅20センチ×縦14センチ×40ページ、計48項目の忍術が紹介され、寛延元年(1748年)に写されたと言います。

また中巻があるということは少なくとも上・下巻はあるはずであり、今後の発見に期待が寄せられます。

令和4年(2022年)6月19日に記者会見を行った専門家や同市教育委員会によると、敵地への侵入方法や使用道具(仕込み杖や撒菱など)などが紹介されており、リアルな忍者像を知る上で貴重な発見と評価されました。

3ページ目 基本から実戦、呪術まで…様々な忍術を紹介

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