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おバカキャラを演じていても…紫式部の才能に嫉妬した同僚が彼女につけたあだ名がこコチラ【光る君へ】

おバカキャラを演じていても…紫式部の才能に嫉妬した同僚が彼女につけたあだ名がこコチラ【光る君へ】:2ページ目

「数字の一も書きません!」おバカキャラを演じてみたが……

確かに、子供のころは弟の式部の丞(しきぶのじょう)より学問に秀でていることを喜んでいたこともありました。

学問に熱心だった父・藤原為時(ためとき)も「この子が男でないのが残念でならない」と褒めてくれて、とても嬉しかったのに、ある時こんなことを聞いてしまいます。

「男の人でさえ才能をひけらかすのはいかがなものかと思われるのに、(女性なのに才能をひけらかすようでは)きっと華やかにはならない≒出世できないでしょうね」

【原文】「をのこだに才がりぬる人は、いかにぞや、はなやかならずのみはべるめるよ」

これを聞いて「女性が賢いって、よくない事なんだ……」とショックを受けた紫式部は、漢数字の「一(いち)」さえ書かず、屏風の文字も読めないフリなどおバカキャラを演じたとか。

しかし、そんなカマトトぶりが裏目に出て反感を買ってしまい、ますます孤立してしまう紫式部。

また中宮陛下(藤原彰子)にせがまれて漢詩の極秘講義を行うなど、なるべく周囲にバレないよう気をもんだと言います。

「あの内侍が知ったら、何を言いふらすか分かったモンじゃない……やれやれ」

【原文】はた、かのものいひの内侍は、え聞かざるべし。知りたらば、いかにそしりはべらむものと、すべて世の中ことわざしげく憂きものにはべりけり。

まったく世の中はわずらわしい……今日も紫式部は嘆息するのでした。

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