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「鎌倉殿の13人」いよいよ木曾義仲が登場!源頼朝と衝突した原因は?第13回「幼なじみの絆」予習

「鎌倉殿の13人」いよいよ木曾義仲が登場!源頼朝と衝突した原因は?第13回「幼なじみの絆」予習:2ページ目

かくして義仲を脅すべく十数万騎ともいわれる大軍を率いて信濃国(現:長野県)へ出兵したのでした。

義仲はこれを迎え撃つため、信濃国と越後国(現:新潟県)の境にある熊坂山に布陣。

対する頼朝が善光寺に拠点を構えたところ、義仲陣営から使者が訪れます。彼の名は今井四郎兼平(演:町田悠宇)。義仲の乳兄弟(乳母の子。義兄弟)です。

「佐殿よ、何ゆえかような兵を起こされたか。御辺(ごへん。あなた)は坂東八ヶ国を従えた今、東海道から攻め上がって平家を滅ぼすべきではないのか。
我が主も東山道・北陸道から攻め上がろうと急いでおるのに、何ゆえ源氏同士で争って平家の者どもに笑われようとなさるのか。
もし十郎蔵人(行家)らを保護しているのが気に入らないなら、連れて帰るがよかろう。いずれにせよ、我が主は鎌倉に対して敵対する意志のないことを、ご理解いただきたい」

これに対して頼朝の返事は

「口先では何とでも言えるが、鎌倉に謀叛の企てありと情報が入っておる。既に土肥実平(演:阿南健治)と梶原景時(演:中村獅童)を先鋒として差し向けたから、覚悟するがいい」

と、聞く耳持ちません。実は甲斐源氏の武田信光(たけだ のぶみつ。武田信義の子、石和五郎)が自分の娘を義仲の嫡男である木曽義高(演:市川染五郎)に嫁がせようと打診したところ、これを拒否された逆恨みで

「木曽は平家と内通し、鎌倉に謀叛を企んでおります」

などと密告していたのでした。ここで源氏同士の内輪もめをしていては平家打倒を果たせない……義仲は仕方なく、義高を鎌倉へ人質に出すことで異心なき証としたのでした。

「ここまでしてくれたなら、異心なきこと疑いあるまい。ちょうど我が家には成人の子がいないから、娘(大姫)の婿に迎えよう」

かくして源氏同士の全面衝突は避けられ、義高は頼朝と共に鎌倉へ帰っていったということです。

3ページ目 和議は成立したものの……

 

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