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たい焼きは最初は「亀の子焼き」だった?その発祥とバリエーションの豊富さにびっくり!

たい焼きは最初は「亀の子焼き」だった?その発祥とバリエーションの豊富さにびっくり!

千変万化のバリエーション

こうして好評を博し、冬場のおやつの定番となって全国に広まった「たい焼き」ですが、その内容も時代とともに変化していきます。

まず、焼き方に「天然もの」「養殖もの」という2種類の違いが生まれました。「天然もの」は明治時代から続いている焼き方で、一度に1~2個しか作らない一丁物です。

この「天然もの」は職人さんが一つひとつ丁寧に焼くため時間がかかります。また職人さんへの負担も大きいため、量産には向いていません。しかし餡子はぎっしり詰まっており、皮はパリパリとした食べ応えのあるたい焼きができあがります。

一方の「養殖もの」は、量産型の焼き型を使うもので、6~10個以上一気に作ることができます。

これは効率的に作るため天然ものと違って皮が分厚く、ふんわりとした食感になります。どちらもそれぞれ良さがありますね。

また、味や食感も時代とともに変化しました。たい焼きは、中に詰まった餡子とパリッとした皮が特徴ですが、だんだんバリエーションが増えてきて、皮の食感や中に入る種も多種多様に変化したのです。

例えば今では、カスタードチョコレートなどの若者に好まれる味や、抹茶サツマイモ餡など季節感のあるものも存在します。

また、皮にタピオカ粉を入れてもちもち食感にしたり、クロワッサンのようなパリパリ食感にするなどの工夫が凝らされたものもあり、そのラインナップは実にバラエティに富んでいます。

こうした千変万化と言ってもいい展開ぶりは、今川焼とも似ています。これくらいバリエーションがあると、今川焼の定義って何だろう? たい焼きの定義って何だろう? と不思議になりますね。

 

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