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合戦前の作法、合戦後の手続き…乱世の戦国時代は意外と規律正しい時代だった!?

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合戦前のゲンかつぎ

次に、戦国時代の「合戦前」の作法です。

武田信玄と上杉謙信(川中島古戦場)

大事な勝負の前には、縁起を担ぐのはいつの時代も変わらぬ人間心理です。ましてや負ければ命を落とすことになる決戦の前ならばなおさらでです。

では戦国時代、武将たちはどのようにしてゲンをかついでいたのでしょうか。

①身を清める
出陣の三日前から魚や肉類を食さない、酒を飲まない、女性は禁止、水や湯で体を洗い清めます(沐浴)。

②戦勝祈願
連歌会で読んだ連歌を神社に奉納します。

③三献の儀
大将が床几に座り、打鮑(鮑を平たく伸ばして乾燥させたもの)、勝栗、昆布の三種類の肴で酒を飲みます。

ちなみに「打鮑、勝栗、昆布」の意味は、「打つ、勝つ、よろこぶ」の語呂合わせです。
肴は、一切れまたは、五切れで語呂合わせの縁起も担いでいます。(三切れ=身切れ)
肴一つに酒を三杯、これを三種類の肴で合計九杯。これが、三々九度です。

3ページ目 合戦後も決められた手続きがあった

 

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