藤原道長の命を奪った恐るべきアノ病の正体…。平安貴族の栄華もやっぱり健康が基本!
「平安貴族代表」・藤原道長の命を奪った病
平安時代、豪奢な生活をしていた貴族の中でも、とくに有名な人物を一人挙げろと言われたら、多くの人が藤原道長(ふじわらのみちなが)の名前を出すのではないでしょうか。
道長は『源氏物語』の主人公である光源氏のモデルとも言われています。
そんな「平安貴族の代表格」である藤原道長ですが、晩年は「ある病気」に苦しめられながら最期を迎えたことが知られています。
その病気とはズバリ、糖尿病です。
糖尿病と言えば、現代では有名な生活習慣病の一種です。病気としての知名度が高まったのはつい最近のことですが、その病気自体ははるか昔から存在していました。
そして平安時代の貴族は白米を主食としており、食事も豪華なものでした。藤原道長も、その溢れる栄華を象徴するように美酒美食に明け暮れていたといいます。
彼ら平安貴族は、食事における盛り合せの美しさや品数の多さを重視していました。現代のように、栄養バランスを考慮しようという頭はなかったと思われます。
例えば、道長は「蘇」という、古代のチーズと呼ばれる食べ物を好んでいたといいます。
もっともこの蘇は、チーズといっても発酵はしておらずキャラメルのようなものだったため、非常に高カロリーでした。
その蘇を、道長はハチミツや甘栗と一緒に食べていたといいます。
甘いものが好きな人にとってはたまらない食べ方でしょう。
しかし、100グラムで400キロカロリーはあったとされる蘇を、そんな風に好き放題に食べるような生活を続けていたのでは、身体がどうにかなってもおかしくありません。
しかも運動不足でした。現代の医者や管理栄養士でなくても、これは「ああ、それじゃ……」と察してしまうところでしょう。
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