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【鎌倉殿の13人】八重姫との間に子が!?新垣結衣 演じる八重の夫・江間次郎の生涯をたどる

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一説には八重姫との間に子をもうけており、その遺児は北条義時(演:小栗旬)が引き取って養育。元服に際して江馬小次郎(こじろう)と名乗らせたとも言われます。

……さて、佐殿、北の御方取り奉りし江間の小四郎も討たれけり。跡を北条の四郎時政に賜はり、さてこそ、江間の小四郎とも申しけれ。

※『曽我物語』より

【意訳】さて頼朝は、八重姫を奪った江間小四郎(江間次郎)を討ち取った。その遺児を北条時政(演:坂東彌十郎)に与え、江馬小四郎と名乗らせた。

江間小四郎を討って、その遺児に同じ名前を名乗らせた……何だか混乱してしまいますが、要するに屋号を襲名させたようなものでしょう。

次郎(小次郎)と四郎(小四郎)はよく混同され、また義時も後に江馬庄を領して江間小四郎と名乗るため、ドラマで八重姫との関係を描いたものと考えられます。

終わりに

物語の都合上、遠からずフェイドアウトさせる未来が見える江間次郎ですが、その最期を三谷幸喜はどのように描くのでしょうか。

ドラマでは八重姫の悲恋を強調するため「こんな男に嫁がされた」感たっぷりですが、一視聴者としてはこっちの方がよほど可哀想に感じます。

主命によって自分を好きでもない女性を娶らされ、見下されながら過ごす日々……出来ることなら、少しでもいいから幸せな時間を過ごせて欲しいと願ってやみません。

※参考文献:

  • 大津雄一ら訳『新編日本古典文学全集 曾我物語』小学館、2002年2月
  • 「静岡県の地名」編集委員会 編『日本歴史地名大系 22巻 静岡県の地名』平凡社、2000年10月
  • 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月
 

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