嫉妬深き尼将軍!北条政子、激しい嫉妬が原因で夫・源頼朝の愛人の家を襲撃:2ページ目
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当時は、多くの側室を持ち、子を増やすことが常識の時代。ところが、政子は頼朝が他の女性を愛する度に激しい嫉妬をあらわにしたそうです。特に、有名なエピソードとして政子の頼家出産の際のエピソードが伝わっています。
出産のために頼朝の元を離れていた政子でしたが、その際、頼朝は「亀の前」という女性を小坪(こつぼ=現在の神奈川県逗子市)にある小忠太光家という家臣の家に住まわせて、そこに毎日通うようなっていたそうです。
出産後に、この話を義母(時政の後妻)の牧の方(まきのかた)から聞かされた政子は、牧の方の父である牧宗親(まきむねちか)に命じて伏見広綱の屋敷を襲撃させ、建物を破壊し尽くしたのです。
これを知った頼朝は実行犯の牧宗親を厳しく罰しますが、時政の後妻の父親であったことから、今度は時政が激怒。これを機に源氏と北条氏の仲が悪化してしまったのだとか…。そしてとうとう政子の嫉妬から起きた夫婦喧嘩が幕府を揺るがす騒動に発展していったのです…。
お家を揺るがす壮大な夫婦喧嘩。世の男性もくれぐれもお気をつけください。
参 考
- 渡辺 保 『人物叢書新装版 北条政子』 (1985 吉川弘文館)
- 関 幸彦 『北条政子:母が嘆きは浅からぬことに候』 (2004 ミネルヴァ書房)
- 跡部 蛮『「わきまえない女」だった北条政子』(2021 双葉社)
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