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姫の亡骸は見つからず…東京・足立区に伝わる悲劇のお姫様「足立姫」の物語

姫の亡骸は見つからず…東京・足立区に伝わる悲劇のお姫様「足立姫」の物語

足立姫の伝説をきっかけに流行したものとは?

江戸時代、庶民のあいだで「六阿弥陀詣(ろくあみだもうで)」というものが流行りました。

これは、春と秋のお彼岸の時期に江戸近くの6つのお寺にある阿弥陀仏を巡拝するものでした。これは特に庶民の女性たちのあいだで流行したのですが、それはこれまでご紹介してきた足立姫の伝説が巡拝のきっかけ・はじまりになったからでした。

彼女を弔い、女性たちの幸せを祈るためと考えることができます。ちなみに、この六阿弥陀詣は絵にも残っており、多くの人が描かれているその絵は、『江戸名所圖會』という寺社などについての情報や絵がまとめられた史料に見ることができます。

さらには、当時観光ガイドが出版されることあるほどの人気だったようです。

いかがでしたか?足立区のほかにも、東京には様々な地域に伝説が残っているのではないでしょうか。ぜひ、ご自身が住んでいる場所、気になる地域の伝説を調べてみてくださいね。

この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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