【明智光秀のメンタルカルテ】光秀はジキルとハイド!?ブラック労働が「本能寺の変」の引き金か:3ページ目
そして窮鼠猫を噛む
いつ今の職を失うとも知れない。そうなれば、家族も家臣たちも路頭に迷うしかない。何とかしがみつこうと頑張っても、頑張っても、責め立てられる。
結果を出しても、際限なくもっと結果を出せと求められる。もう自分で自分のコントロールもできない。
一体どうしたらいいのか・・・。
追い詰められた明智光秀に悪魔が囁きます。
「一番悪いのは誰だ?」
あいつだ!
織田信長だ。織田信長が全てを破壊している。自分に罪もない人々の殺害を命じ、無理難題を押し付け。織田信長の歩いた後には、屍しかないじゃないか。
いつか私と家族、そして家臣たちも・・・。
もう織田信長を殺す以外に、生き延びる道はない・・・。
おわりに
燃え盛る本能寺を前に、明智光秀は何を思ったのでしょう。
天下統一を目前にした織田信長を上司、そして親戚に持った明智光秀。
織田信長から逃げることもできないまま、壊れていく自分自身を、どうにもできなかったのでしょうか。
その答えは、後世を生きる私たちには知るよしもありません。
ただ分かっているのは、織田信長は自害。
明智光秀もまた逃げ切れず追い詰められ自害した、という悲劇だけです。