不景気なのに貧しくないとはこれ如何に!?経済破綻寸前の日本を支えた「あの国」とは
昭和初期の不可解な経済状況
日本の近代史を調べていて「あれっ?」と不思議に思っていたのが、昭和初期って本当に不景気だったのかそうでないのかよく分からない、という点でした。
私が昭和初期の日本と聞いて思い浮かぶのは「恐慌」「不景気」。各地で労働争議や小作争議が頻発して、田舎では「身売り」まで発生していました。
一方で、工業が発展し人口が都市に集中したのも同じ時期です。都心では丸ビルなどが建ち、東京や大阪では市民の生活様式も都会的に大きく変貌しました。
なんで不景気なのに、こんなに都市化と大衆化が進んだのでしょう。昭和初期って意外と豊かだったのでしょうか?
これ、教科書で読んでもよく分からなかったのですが、答えは簡単でした。当時の日本は全体的に不況だったのではなく、要するに「格差が拡大していた」のです。
ただ、それにしても現実に不況は不況だったわけで、どうして当時の日本は経済破綻に至らなかったのでしょうか。今回はそんなお話をしたいと思います。