昔から日本人を支えてきた「弁当」のはじまり ~日本史におけるお弁当【前編】~
お弁当、と言えば子どものころから親しんできた人がほとんどだと思います。行事のとき、毎日のお昼、など、日本人とお弁当は切っても切れない縁なのではないでしょうか。
ところで、みなさんはお弁当の日本における歴史を知っていますか?あまりに日常的で、その歴史などを意識したことはないのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、お弁当の歴史を詳しくご紹介したいと思います。
お弁当の始まりは?
日本におけるお弁当の始まりは、何を「お弁当」とするかで変わってきます。古くは5世紀ごろから、という説もあります。
日本最古の歴史書『日本書紀』によると、鷹狩りの際、携帯用のえさ袋を弁当入れとして代わりに使ったと書かれています。狩猟や農作業のときに、わざわざ家に帰らず途中で食べられるようにと、干飯(ほしいい:米を蒸して乾燥した保存食です。そのまま食べるか、水や湯で戻して食べていました)や握り飯を持って行ったそうです。
また、平安時代には、携帯食のおにぎりである「屯食(とんじき)」が登場し、持ち運びされたと言われています。ちなみに、鎌倉時代には、1日4号以上ものご飯を食べたとされています。
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