10月20日は「えびす講」の日!商売繁盛、家内安全…民衆の幸福に寄り添ってくれる神様とは?:3ページ目
家庭でのお祀りの仕方
上掲の浮世絵の上部に「えびす講」のお供えをしている人物が描かれています。えびす様は元来おおらかな方なので、お供えに決まった様式というのはないようです。
しかし出来れば、えびす様の置物や絵を飾り、鯛のお頭つきや葉つきの大根、新米などをお供えするのが基本的なようです。
それに加えてあんころ餅やけんちん汁・秋刀魚、あるいは生きた魚を生かしたまま、お供えする地方もあるようです。
そのようなご馳走とともに小銭や財布、そろばんなども一緒にお供えする地域もあります。
つまりその季節に収穫したものをお供えして、これまで一年の無事を感謝し、これから先また一年の五穀豊穣や大漁祈願、商売繁盛、家内安全などをお願いするのです。
このように日本では特有の宗教というよりも、八百万の神様からいただいた恵みをお供えし、自然とともに時を過ごすという民族だと言えるでしょう。
今年はみなさんも神社に参拝するのもよし、家庭でえびす様の神棚を作ってお供えをするのもよし、この先の見えない今の日本の情勢を、少しでも明るく希望を持って過ごせたらいいですね。