10月20日は「えびす講」の日!商売繁盛、家内安全…民衆の幸福に寄り添ってくれる神様とは?:2ページ目
えびす講
留守神様として残った「えびす様」を人々は慰め、お祀りするようになりました。
その日が旧暦10月20日で二十日戎と呼ばれます。そのまま新暦の10月20日にお祀りしたり、また旧暦と新暦のズレを考慮して11月20日に行われる地域もあります。
近畿以西では“十日戎”といって1月10日や1月15日に行われることが多いようです。
“えびす祭り”や“えべっさん”と呼ばれ、えびす様を主祭神として祀っている神社だけではなく、その摂末社として祀っている社寺でも祭祀が行われます。祭りの際には多くの市がたち、熊手や笹に種々の縁起物をつるした“福笹”などが売られたり、その年に収穫した農作物なども売られたりしています。
上掲の浮世絵を見てみると、タイトルに今宮とあるように“今宮戎神社”の十日戎に参詣した人々の様子が描かれています。お参りから帰る人は手に“福笹”を持っていますね。
この神社は商売繁盛の戎神社として有名で1月9日~11日にかけて十日戎が行われています。
しかし東日本や関東では「えびす講」は社寺での祭祀というよりも、各家庭内で行われる祭祀という意味合いが強いと言われています。